吉本ばななさん著『ムーンライト・シャドウ』の一節。
この作品は、大好きな人との死別をゆっくりと受け入れてゆく物語です。
主人公は、何も起きない平坦で、むしろ枯れてゆくような日々を生きる。
いつかはここを抜ける日がやってくることを、「大丈夫、大丈夫」と言い聞かせながら生きています。
そうやって生きていると彼女は、死別した恋人と一度だけ会うことができる。
ちょっとSF要素もある作品です。
失敗、挫折、別れ...そんなことが降りかかってくる人生。
それでも「大丈夫」「なんとかなる」と生きていると、いつかはそれを抜ける日が必ずやってきます。
そんな前向きにさせてくれる言葉です。
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