「ドラえもん」といえば、親子の世代を問わず愛され続けている作品です。そんな「ドラえもん」、子ども向けだと思われがちですが、実は大人たちも「ハッ」と気付かされる名言がたくさん登場します。そしてそれらは普遍的で、時代を超えて心に響く言葉ばかりなのです。今回は、初心に帰ってちょっと襟を正したくなる、そんな言葉たちをご紹介いたします。
つらいこと、くるしいこと、
腹のたつこと、毎日いろいろあって、
しかもはけ口がないから、
たまるばかりなんだよな。
本当にそうなんですよね...
今の日本はまだ「休む」「逃げる」事に不寛容な社会です。黙って「頑張る」事が美徳だと言われています。
それでは、息が詰まってしまいますよね。でも捌け口もない...
私は言葉で、なんとか同じように悩む人の心を楽に出来ないか、ずっと考えています。
「道を選ぶ」ということは、
必ずしも「歩きやすい安全な道を選ぶ」
ってことじゃないんだぞ!
のび太が分かれ道を見つけた時に、正しい道を教えてくれる道具を出してくれ!とドラえもんに頼みました。
そこでドラえもんが出してくれた道具は「正しい道を教える」というよりは「少し先の未来が見える」道具でした。
しかしそれを使ったのび太はまたドラえもんに泣き付きます。
なぜかというと、どちらを選んでも何かしらのトラブルがある道だったのです。
そんな時に、ドラえもんが言った言葉。
のび太は楽な道を選ぶために道具をおねだりしましたが、道を選ぶとはそういうことではない。
よく年上の人が、自分の経験上苦労をしたので、その道を若い子には避けさせたいとアドバイスする人がいます。逆に楽な道があったので、アドバイスされることも。
それももちろんアドバイスの一つですが「辛い道を選ばない」「楽な道を選ぶ」ことだけが「道を選ぶ」事とは違うのかもしれません。
そう考えさせられる言葉です。
毎日の小さな努力のつみ重ねが
歴史を作っていくんだよ!!
例えば成功した人や、偉人となった人。華やかなアーティストや、誰からも評価される女優さん。
皆、生まれた時にいきなり「すごい人」になったわけではありません。
毎日の小さな努力を積み重ねて、今「すごい人」になっているのです。
もしあなたが「すごい人」を目指しているなら、小さくてもいいのです。小さな努力を積み重ねていく事が大きな結果につながっていきます。
人にできて、
きみだけにできないなんてこと
あるもんか。
自分にはできないと心を閉ざしてしまうのび太に対して、ドラえもんが放った一言。
周りのみんなはできているのに、自分だけはできない...そう思ってしまうことはありませんか?
でもそんなことは無いんです。例えば周りがちょっとだけ自分より努力している、ちょっとだけ自分より観察している。そういう「ちょっとだけ」の差が生み出していることだったりします。
少しだけ立ち止まって、その「ちょっと」を探してみると、前に進むことができるかもしれません。
どっちも、自分が正しいと思ってるよ。
戦争なんてそんなもんだよ
のび太がご先祖様に代わって、戦で手柄を立てることになった時。
どの軍に加わるかで悩んだのび太くんはドラえもんに“どちらの軍が正しいの?”と聞きました。
その時のドラえもんの答え。
どちらが「善」でどちらが「悪」か。
それは、立つ立場の違いによって変わるものでしょう。
絶対的な善悪など存在しないのかもしれません。
いちばんいけないのは
じぶんなんかだめだと
思いこむことだよ
ドラえもんには片思いの猫がいて、友達になりたいものの照れて気弱になり一歩踏み出せずにいました。
そんなドラえもんに、のび太がかけてあげた言葉です。
いつもドラえもんに励まされているのび太ですが、逆にドラえもんを励ますシーンに感動したのを覚えています。
自分なんてできない、ダメだと思い込みがちです。
でも自分くらいは、自分を信じてあげないと、なかなか一歩進めないものです。
のび太はドラえもんのことを信じています。
そののび太の信じるドラえもんなんだから、勇気を出すんだ!
そんな気持ちがこもっていそうな言葉ですね。
わすれろ。
なにかほかの楽しいこと考えるんだ。
私は、どうしても疲れてしまったり、考えが煮詰まってしまう事がよくあります。
そういう時ほど、より何も考えられなくなったり、うまく出来なかったししてしまうんです。
そんな負のスパイラルに陥ってしまった時は、私は事言葉を思い出すようにしています。
一旦忘れて、他の楽しいことを考えてみる。
そして頭がスッキリしたなと思ったら、もう一度問題に取り組む。
すると、思っていたより難しい問題ではなかったりする事も多いのです。
なんか上手くいかないなと思ったら、頭の整理にためにも一度、全然違う事を考えてみるのも、いいのでは無いでしょうか。
よくみておくんだね。
君が昼寝をしている間にも時間は流れ続けてる。
一秒も待ってくれない。
そして流れ去った時間は、
二度と帰ってこないんだ。
ちょっと強い言い方かもしれませんが、襟をただしてくれる言葉。
「天才」と呼ばれるような人も、元は私たちと同じ人間です。ただ「時間」を大切にして努力している人たちだったりします。
「時間」は誰にでも平等に与えられています。その「時間」をどう使うか、今一度考え直させられる言葉です。
りっぱすぎる決心は、
きっと3日坊主になるから
私はこれに気づかず、何度も失敗しました。
本当に目指すゴールだけを、目標にしてしまっていたのです。
しかし、大きすぎる目標はそれだけ困難でもあります。そうすると、やっぱり無理かも...と思ってしまう。
ゴールを作る事は大切です、しかし、そこに至るまでの小さな目標も一緒に設定してあげると、一歩ずつ進めるかもしれません。
いかがでしょうか。何も考えずに聞けば「当たり前だ」と思われる言葉もあるかもしれません。しかしそんな言葉こそ、今一度意味や想いを考え直してみたい。そう思わせられる言葉たち。私も「当たり前」だと思っていたことをもう一度考え直し、襟を正して進んでいきたいと改めて思いました。