仕事をしていると、必ず壁にぶつかります。それは自分の経験不足なのか、周囲の環境が原因なのかは分かりません。でも壁にぶつからないなんて、あり得ないと言ってもいいほど、仕事と壁はセットでやってきます。
もし自分ではどうしようもできない環境に置かれているのであれば、辞めるのも手だと思います。しかし今は辛いけど踏ん張りたい、もう少し頑張ってみたい。そんな時に背中を押してくれるかもしれない「努力」の言葉を集めてみました。
失敗−
これはうまくいかない
ということを確認した成功だよ。
「成功」していないのであれば、それは「失敗」だ。私もそう考えがちなのですが、果たしてそうでしょうか?
「失敗」したから見える景色もあるはずです、「失敗」したから気づけることもあるはずです。
その「失敗」した理由を探して見つめ直すことで、学んでまた一歩進めるはずなんです。
「失敗」はあくまで「成功」までのステップに過ぎません。
成功の反対は失敗ではなく
「やらないこと」だ
もしあなたが何か失敗したとしましょう。
それでも失敗は、糧にできます。失敗することで得られることもあるでしょう。
しかし何もしなければ、成功はおろか、失敗もできません。
失敗しても悔やむことはないのです。
「何かしている」段階であなたは、前へ進めているのだから。
人にできて、
きみだけにできないなんてこと
あるもんか。
自分にはできないと心を閉ざしてしまうのび太に対して、ドラえもんが放った一言。
周りのみんなはできているのに、自分だけはできない...そう思ってしまうことはありませんか?
でもそんなことは無いんです。例えば周りがちょっとだけ自分より努力している、ちょっとだけ自分より観察している。そういう「ちょっとだけ」の差が生み出していることだったりします。
少しだけ立ち止まって、その「ちょっと」を探してみると、前に進むことができるかもしれません。
山を低くすることはできない。
だから自分自身を高めなくてはならないんだ。
フリークライマーであるトッド・スキナーらしい言葉。
もちろん本当の「山」の意味も込めていると思いますが、比喩での「山」とも取れます。
何か乗り越えなければならない物があっても、そちら側を低くすることはできません。
乗り越えるなら、自分を成長させて乗り越えていくしかないのです。
小さいことを積み重ねるのが
とんでもないところへ行く
ただひとつの道だと思っています
イチローといえば言わずと知れた野球選手のレジェンド。
しかしイチローも最初からレジェンドだったわけではありません。
小さな努力の積み重ねだけが、そこへ至る道だったのです。
天才と呼ばれる人たちの多くは、最初から天才だったのではありません。
強いていえば、努力の天才だったのかもしれませんね。
一歩踏み出せるなら
もう一歩も踏み出せる
往々にして、難しいのは「最初の一歩」でしょう。
しかしそれさえ踏み出せれば、もう一歩は意外と簡単に踏み出せるものです。
最初の一歩はやはり怖いけど...勇気を出して、一歩踏み出してみましょう。
そうすれば歩き出せるはずです。
努力は必ず報われる。
もし報われない努力があるのならば、
それはまだ努力と呼べない。
ちょっと、キツい言い方に聞こえるかもしれません。ただ、努力がまだ足りないと。
しかし私がこの言葉に出会った時感じたのは、それ以上に「まだまだ余地が、可能性がある」という優しさです。
このくらいの努力ではまだ「あなた」を出しきれていない。
もっと努力すれば必ず、うまくいく。
そう優しく背中を押してくれるような言葉でも、あるのではないでしょうか。
「ゴールは遠いなぁ」
と、がっかりするのも
道のりです
ゴールだけを見てしまうと、遠く感じてしまうものです。
ゴールが見えているなら、そこまでの道筋も考えてみましょう。
やっぱり遠いですね、ガッカリしてしまいます。
でもそのガッカリが、スタートなのかもしれません。
ガッカリできているなら、ゴールまでの道が見えている証拠。
大変なこともあるかもしれません、最初からガッカリしちゃうかも。
それならばいっそ、その道のりも楽しんでしまいましょう!
急がば回れ、コツコツ続けていれば必ず、ゴールにたどり着くことができます。
いちばんいけないのは
じぶんなんかだめだと
思いこむことだよ
ドラえもんには片思いの猫がいて、友達になりたいものの照れて気弱になり一歩踏み出せずにいました。
そんなドラえもんに、のび太がかけてあげた言葉です。
いつもドラえもんに励まされているのび太ですが、逆にドラえもんを励ますシーンに感動したのを覚えています。
自分なんてできない、ダメだと思い込みがちです。
でも自分くらいは、自分を信じてあげないと、なかなか一歩進めないものです。
のび太はドラえもんのことを信じています。
そののび太の信じるドラえもんなんだから、勇気を出すんだ!
そんな気持ちがこもっていそうな言葉ですね。
止まりさえしなければ
どんなにゆっくりでも進めばよい
どんな事でも、止まってしまえばその先に進むことはできません。
しかし、あまりに急激に進むとそれもまた、追いつけずに止まってしまうかもしれません。
ゆっくりでもいいんです。
ゆっくりでいいので、少しずつでも進んでいれば、前に進むことができます。
小さなことでもやり続けていれば、必ず私たちの力になって、未来の糧になるでしょう。
うしろをふり向く必要はない
あなたの前にはいくらでも
道があるのだから
人は「完璧」な状態を求めがちです。失敗しない、間違えない、風邪をひかない...しかし人は、そういうものを経験して前に進んでいくものです。
「後悔」とは後ろを悔やむと書きます。後悔ばかりしていると、せっかくある道が見つからなくなってしまうかもしれません。そんな時は、前を向いてみましょう。
あなたの経験を経て、今まで見えなかった道も見えるようになっているかもしれません。
大丈夫、大丈夫
いつかはここを抜ける日がやってくる
吉本ばななさん著『ムーンライト・シャドウ』の一節。
この作品は、大好きな人との死別をゆっくりと受け入れてゆく物語です。
主人公は、何も起きない平坦で、むしろ枯れてゆくような日々を生きる。
いつかはここを抜ける日がやってくることを、「大丈夫、大丈夫」と言い聞かせながら生きています。
そうやって生きていると彼女は、死別した恋人と一度だけ会うことができる。
ちょっとSF要素もある作品です。
失敗、挫折、別れ...そんなことが降りかかってくる人生。
それでも「大丈夫」「なんとかなる」と生きていると、いつかはそれを抜ける日が必ずやってきます。
そんな前向きにさせてくれる言葉です。
自分で自分をあきらめなければ
人生に「負け」はない
失敗は「負け」ではありません。
多くの失敗があっても、成功するまであきらめない姿勢を貫く事が、大切なのです。
そして本当の「負け」は「自分」を諦める事だと斎藤茂太さんは言います。
何があっても自分だけは最後まで信じて、諦めずに進んでいきたいですね。
側から見たら成功している人たちの言葉もありますが、そんな彼らも挫折し、失敗し、それでも努力してきたからこの言葉が生まれたのでしょう。
私ももうちょっとだけ、頑張ってみようかな。