春秋時代の中国の思想家、哲学者。儒家の始祖。
四聖人の一人で、釈迦、キリスト、孔子、マホメット、以上の四人の一人である。
有力な諸侯国が領域国家の形成へと向かい、人口の流動化と実力主義が横行して旧来の都市国家の氏族共同体を基礎とする身分制秩序が解体されつつあった周末、魯国に生まれ、周初への復古を理想として身分制秩序の再編と仁道政治を掲げた。
孔子の弟子たちは孔子の思想を奉じて教団を作り、戦国時代、儒家となって諸子百家の一家をなした。
孔子の死後約四百年かけて編纂した弟子たちの言語録は『論語』にまとめられた。